【梨作りの裏側】梨園の従業員に変わり経営者自ら花粉交配した件【利府町の農業】
こんにちは!たかゆき@トカイナカ暮らしです。
先日、梨の花粉付けを省力化するため、新たな従業員として「マメコバチ」を採用した話を紹介しました。
▼前回の記事
しかし…早くもストライキを起こされ、思う通り働いてくれません!
新築一戸建てまで用意したのに。笑
期待する働きをしてもらえないのは、全て経営者の責任です。
ということで、今回は、経営者自ら行った人工の花粉交配の様子を詳しくお伝えします。ちなみに梨の花はあまりにも美しいので合わせて紹介します!
目次
●梨の花をみたことありますか?
●従業員が働かないので経営者自ら花粉交配した件
●合理的な花粉交配手法の検討
●梨の花をみたことありますか?
僕は35年の人生で梨の花を初めてみました。
春になると梨園に白い花が所狭しと咲いていて、幻想的な世界が広がります。
読者の皆様にも是非、実物の梨の花をみて頂きたいです。
開花は4月下旬で、桜にも引けをとらない美しさなので、梨の花でお花見もいいなぁなんて妄想が膨らみます。
こんな感じで梨棚の下で皆でわいわいやりたいです。
来年コロナが収束したら企画するので、参加希望の方はコメントください。笑
●従業員が働かないので経営者自ら花粉交配した件
この梨園一面に広がる梨の花、一つ一つに花粉を付けなければ梨の果実はなりません。
農作業の省力化を目的に「マメコバチ」を採用したわけですが、仕事ぶりをチェックしにいくと、大抵ビールケースの上で休んでいました。
現金なやつめ。笑
受粉ができないと致命的なので、この憎めない従業員に変わり、経営者自ら花粉付けを行います!
その前に、人工の花粉交配には、花粉と梵天という道具が必要です。
花粉は、採取用の新興梨から摘んだ花を花びらと葯(花粉が入ってる粒)に選別し、開葯装置で葯から花粉を取り出します。
最後に、取り出した花粉と石松子(かさ増し粉)を混ぜ、準備完了です。
花粉交配は、風がなく暖かい(15℃以上)日に行います。
梨の花に一つ一つ梵天で花粉を付けていく非常に地味な作業です。
延々と地味な作業は辛いので、仕事に意義を持たせるべくマインドフルネス(瞑想)だと思って、自分を無にして作業を進めました。笑
煩悩がでたらポンポン、煩悩がでたらポンポン、煩悩がでたらポンポン、という感じ。
10年後には、悟りを開いているかもしれませんね。
ということで、花粉交配が終わる頃には、すっかり煩悩が消えてました。笑
●合理的な花粉交配手法の検討
梨の花粉交配は大きく分けて3つの方法があります。
益虫はアンコントロールですし、人の手は確実ではあるが稼働が掛かるし、農薬散布機は手間が掛からない反面、多量の花粉が必要になり、どれも一長一短です。
梨の生産に携わってから日が浅いので、先ずは色んな方法を試して合理的な花粉交配の手法を確立できるようにしていきたいと思います。
従業員の「マメコバチ」のことも諦めず蜂の気持ちになってモチベーション向上策を講じていきたいと思います。笑
▼梨の生産以外に傷物の梨を活用した「利府梨のスパイスカレー」を開発しました。
▼僕が大企業から転職した理由を書きました。
▼人生を豊かにするコスパ最強の持ち物を紹介しています。
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んではまた!