こんにちは!たかゆき@トカイナカ暮らしです。
僕は新宿から宮城県利府町に移住し、梨の生産や6次産業化をはじめ、地域活性化の仕事をしています。
梨作りに携わり、1年も経っておりませんが、早くも新たな従業員を雇い、福利厚生として新築までプレゼントしました。
今回は、新たな従業員の業務内容とDIYでプレゼントした新築一戸建ての紹介をしたいと思います。
【目次】
●益虫を活用した体に優しい梨作り
今回、梨園で雇用した新たな従業員は、蜂の「マメコバチ」です。
春になると梨農家は、花粉交配のため、綿棒の様な道具を使って、梨の花のめしべに花粉をつける作業をします。
梨は自家不和合成という性質を持っており、同じ品種同士の花粉では果実をつけないので、どうしても花粉交配の作業が発生します。
広い梨園で、効率的に花粉交配をするため、花の蜜を吸う蜂の特性に目を付けて、「マメコバチ」を採用したわけです。
人間は省力化、蜂は食料を確保できるので、Win-Winの関係ですね。
ただ、「マメコバチ」さんは梨園で働く条件として、福利厚生の充実を要求してきます。笑
次の章では、当梨園の福利厚生である住環境整備について、お伝えします。
「マメコバチ」は梨園に放つだけでは働いてくれないので、DIYで家を建てました。
材料は、一斗缶・ビールケース・針がね・防鳥ネットと全て廃材を使いました。
一斗缶に穴を空け、ビールケースに針金で固定し、防鳥ネットで囲って、とりあえず上物は完成です。
この完成した上物を設置する場所が重要です。
なぜかというと「マメコバチ」は、近くに桜など好みの花があると、そちらに飛んで行ってしまい、梨の花粉交配業務をストライキしてしまうからです。
蜂の春闘といったところでしょうか。
自由な方ですね。
…ということで、梨園でしっかり働いてもらうように、家を畑のド真ん中に設置し、玄関先に穴を掘り完成です。
この穴は、「マメコバチ」が巣作りに必要な泥を運び易くするためのものです。
あとは、「マメコバチ」に家を気に入ってもらい住み着いてくれることを祈るばかりです。
遅くても4月下旬には、梨の花が満開になり、「マメコバチ」が動き出します。
きちんと働いてくれるか、福利厚生の手厚さが試されます。笑
●益虫を活用した体に優しい梨作り
今回は、省力化を主眼として「マメコバチ」を採用しましたが、農薬を減らす意味でも益虫の力をどんどん借りていこうと思っています。
具体的には、今後は「ダニ」を導入しようと思っています。
ダニは害虫なんじゃないの?と思われるかもしれません。
一般的には、ダニの中でも「ハダニ」が害虫で、この天敵として「カブリダニ」という益虫がいます。ダニがダニをやつけるという。
サラリーマン時代、腹立つ上司に攻撃する人を「益人」と呼んでいました。笑
…冗談がすぎましたが、テントウ虫やクモなども益虫として害虫を駆除してくれます。
体に優しく美味しい利府梨を作るため、既存の農薬等も見直し、極力、自然界にあるものを活用していきたいと思っています。
▼梨農家の「冬の剪定」のやりがいを記事にしました。
▼僕が大企業から地域活性化の仕事に転職した理由です。
▼Twitterでもトカイナカ利府町の魅力をはじめ、多様な生き方、資産運用など生活に役立つ情報をつぶやいてます。
んではまた!